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悲しき軽運送屋の顛末記 (番外編-B) [顛末記]

先日、久しぶりに求人広告を開いた。毎週日曜日になると「ドサッ」と入ってくるやつである。ここ数年この折り込みを見るのが嫌だった。これが「騙された」と私が自覚しているD社軽運送の始まりだったが故に、いつもこの種の折込だけはゴミ箱へ直行させていたのだ。


★Photoはイメージです。― 久しぶりの良い天気続き!!だそうです ―

別に就職先を探すために見たわけではない。単に好奇心、今どのくらいの職種がいくらくらいで求められているのか。なんて少しは偉そうに…しかし、何となく目を通してみた。
折込広告の枚数も一時よりは増え、不景気も脱したような感もあるが、どこかの議員さんがニート対策だとか、アルバイトの地位確立なんて叫んでいる割にはパートやバイトが多いのは、人は欲しいが金はかけたくない経営者の本心が見え隠れしている。

とりあえず、何にしても運送業(普通車や大型も含めて)の募集が台頭してきていることが不思議に思えた。景気が良くなると運ぶものも増えると言うことなのだろうか。それとも条件に対して余りにも仕事がキツくて、辞めていく従業員が結構いる=人員不足の募集なのかと推測してしまう。一度その関係者から事情を聴いてみたいものである。

少し話はずれるが、ある時私は知人の荷物を運ぶためにレンタカーを借りに行ったことがある。2tのバン型トラックである。レンタを借りる時の注意はその車の状態をチェックすることだ。万が一知らない部分に傷などついていて、後で「貴方がブッツケタ」といわれても確認していなければ反論しようが無い。私もその確認をしたが、そこの数台のトラック全車に傷がついていた。物を運ぶのだから当たり前といえば仕方が無いのだが、その傷の箇所が全て後ろの車輪の上あたり。もう、諸兄にはお気づきかと思うが、レンタカーを借りる人達はいつもは普通車に乗っている可能性が高い。ボンネット型の。車の一番前に運転席のある、しかもこの頃のトラックは2t車といえどもロングボディーが多い。「内輪差」を考えないで運転している証拠である。
ボディーサイズは小型車として最高の車幅、2リッタークラスはある。それに曲がり角、特に狭い道などの取り回しはやはり神経を使う。
慣れてしまえば、どうってことない。と運送会社のベテラン運転手は言うのだろうが、時間の切迫や配達ルートに思考がいっぱいで車の取り回しまで気が回らなくなることは無いのだろうか。よく、「よそ見をしていた」とか「ほかの事を考えていた」などの理由で事故をおこしたトラックのニュースを耳にすることもある。実際、そのレンタカーを運転して思ったことは、毎日気楽に出来る仕事ではない。従事している方はたいしたものだ。それだけ給料は良いようだが。

話を元に戻そう。
やはり、A社・B社の大手だった? 軽運送協会の募集説明会は姿を消していた。もしかしたら社名を変えて再スタートいている可能性もあるが、少しはその協会の車がいまだに走っているのだから違うのだろう。
広告には中小の軽運送業者がいくつか載せている。多分大手に従事していて「勝ち組」になった、優良企業に出向していた会員が、ウマミを感じて作り上げた会社のようだ。よーく読んでみると収入(売り上げ)は確実に減らしてある。40~50万可になっている。私の経験からいえば経費を引くと20~25万と言うことになり、これは一般のサラリーマンクラスの収入であり(いや、もっと貰っている方もいるだろう)、ましてやボーナスも退職金も労災も無い条件での利益である。年金も健康保険も自分でおやりなさい、と言うことだ。私の経験=不健全経営のD社を基準に考えているので、間違いがあったら指摘していただきたい。

何度も記してきたが、これがわざわざ車を購入して自分で「経営」しての現実であろう。(現在はリース車もあるとはされているがそれで額面通りの利益が得られるのだろうか)
さらに詳細を見てみた。小さい文字まで読んでみると、大体のこの手の広告にはメインとサブの仕事があるらしい。らしいと言うのは私の従事しているときには、はっきりこのような区別が無かったからだ。
一日平均10~14時間の稼動時間で25日働いてのことだ(と記してある)。それも先ほどのメインとサブを両方受け持っての収入だ。昼間に宅配やスポットをやった後に、深夜から早朝にかけてのスーパーへの生鮮食品配送や牛乳配達なんて事をやらなければこの売り上げにはならないのだろうか。

人間というのは働いた直後に「おやすみなさい」と寝るわけには行かない、通勤つまり家まで帰らなければならないし、仕事は家でも続く。自営なのだから。配達伝票の整理とか納品書・請求書、明日のルート確認などである。その後、風呂に入るとか、食事を取れば本当に寝られる時間はどのくらいだろう(私の経験上、寝不足は否めないのだが)。
これには趣味とか余裕と言う時間は見受けられない。勿論、そんな事言っている場合じゃあない、と言う方はそれまでだが、それまで全てをひっくるめて生活なのだと思う。休日が本当にあるのなら当時よりはマシではあるが。

もう一つ、「ご夫婦同伴でお越しください」と言うフレーズが目に付く。これの意図は何なのだろう。後で文句が出ないように家族みんなに了解していただく。と理解してよいのだろうか。それだけ覚悟して取り組みなさいという警告なのか、お気軽にと言うことなのか。

私は現在従事しているわけではない。なので今の現実を知らないまま、上記のようなコメントを書いてよいものかどうか迷ったが、以前の経験を思い出して疑問に思ったことを書き連ねてみた。関係者の方で反論や説明があるのならコメントに寄せてもらいたいものだ。軽運送の会社経営の方ばかりではなく、会員の皆さんから現在の状況を。

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山田

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E-mail: yuki.yamada.1985@gmail.com  山田
(メールアドレス自動収集ロボットなどの対策のため、上記メールアドレスには全角の「@」を記載しております。
 お手数ですが、お返信の際は半角の「@」に変更してください。)

何卒宜しくお願い致します。
by 山田 (2014-12-30 17:02) 

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