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「あえぐ夢」 懐かしき私の昭和 幼年期-7 [思い出]


※今回の出来事は決して不純な気持ちで書いたものではありません。思い出の一環として通り過ぎてきた私の体験で、忘れることの出来ない心境を文字にしました。嫌悪感をお持ちになられる方はご遠慮ください。


最初は二人で人形を相手に真似事をしていた。何しろ私は隣に市立病院、幼い時から通っていて顔見知りにまでなってしまった医師もいるくらい弱かったのだ。
そこで覚えた診療の様子、聴診器をあてる真似だとか、注射や触診のイメージである。何故か女の子(看護婦さん)と二人、興奮していたのを覚えている。

しかし、それだけでは終わらなかった。やはり本物に越したことは無い。といっても5歳である。児童ポルノばりの性描写が出来るほど知識は無かった。単なる好奇心だ。私は殆どの場合、医者になる。たまには年上の女の子が先生になることもあるが、余り好きではなかった。。

私が患者の場合は下着を下ろされて「つままれる」のが恒例で、やはり女の子には興味があるのだろう。男には象徴が付いているのだから。それでも、暫く撫で擦られていると気持ちがよくなってくる。5歳の子にはこれ以上の感情は無い。年上の女の子にされているという甘い感覚はあったが。。

逆に女の子に対しては、私は想像力を発揮して積極的だった。看護婦さんが患者に早代わりだ。
手を引っ張って横に寝かせる。シャツのボタンを外し、胸をはだけて「トントン」と叩いてみたり、聴診器の真似事で縄跳びの握り部分で聞いている振りをする、いたって幼稚だ。といえども、段々エスカレートしてくる。やはり親父の女好きの血筋がそうさせるのか、しまいにはスカートに手を突っ込み、パンツを降ろさせる。そこにあるものも単なる平べったい、そして真っ白な「おなか」でしかないが、やはり男としての好奇心なのか、夢中になって撫で、さすった思い出がある。

暫くするとウチの中では親に見つかる危険に気づき始めた。やはり幼い心の中でも罪悪感があったのだろうか。外を見渡せば一面、麦畑である。子供二人が寝そべると下界から見えなくなる。良い場所を見つけたものだ。周りに高い建物は無い。麦の穂はスルリと抜け、「チクチク」と刺したり、反対側のストロー部分を差し込んだりと、道具には事欠かなかった。
相手の反応は…残念ながらそこまでの余裕は無い。多分うっすらではあるが上気した顔がそこにあった。私のこの行為は5歳の間、暫く続いた。とにかく片っ端から女の子とこの遊びに興じた。誰とも親に発覚することが無かったのは、皆、興味がありそれが余り健全な遊びではないと思えたからだろう。

私は幼稚園に行っていない。昭和31年だ。周りの子は多分90%の確立で入園しているはずだ。小学校へ入って最初に話題になるのが、「お前、どこの幼稚園だ?」と言う会話だからである。他人の子を金を出してまで通わせるほど人の良い、裕福な親ではないのだ。その代わり人一倍、子供のするぺき仕事を教わったような気がする。それが私のためなのか、自分たちが楽をするためなのかは判らない。タダ、5歳の子供にそれを期待するはずも無く、躾の一環だったのだろう。だから私のこの遊びの相手はおそらく昼間、家にいる残りの10%の中の女の子であったのだろうか。

残念ながら、当時この遊びを明日香とすることは無かった。地理的問題(距離が離れている)だろう、二人がそんな真似をするのは十数年後である。明日香といえばその弟が生まれていた。
名前を勲と言う。子供とは面白いもので、やはりその年ではいくら女の子に興味があるはいえ、相手がいれば男の子の方が気が合う。勲も1歳半になっていた。なので合うたびにこの子と遊びに興じていた。といっても男の子とは「お医者さんごっこ」はしない…

三人(私と山部姉弟)が会うのは年に4回ほどだ。来ることもあれば、行くこともある。都会に近いこちらと、海や山に囲まれた観光地のあちら。その地は明るく眩しい風景しか思い出されない。澄み渡った空気や空を舞う鳥、高い木の垣根、迷路のように回っている道。朝靄の幻想的な風景…でも何故か暗くは無いのだ。朝日が差し込んで来ている様な。きっと私がそこを好きだからだろう。

地元の女の子との「遊び」の記憶はここで途絶えている。周りにも段々家が建ち、人口も増えつつあったその時代、子供達も新たな地に集まってきた。男の子と一緒の時間が多くなって来るにつれ、「楽しい遊び」も消滅していった。今にして思えば残念なことだが、甘い思い出ではある。



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少し以前の失敗談 tom room:「悲しき軽運送屋の顛末記」


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